2016-09-10 あなたとぼく ぼくをみて。あたまをなでて。やさしくわらいかけて。声にはならなかった。口にしていいのかわからなかった。あなたの目はまっすぐぼくをみない。いつもどこかをさまよっていてそのはしっこにぼくをうつしてる。手はふとするとおそろしいかぎづめになり、だきしめられたぼくもあなたもきずだらけ。足はおどるようにふらついて、ひよわなぼくはささえきれずにしずむけど、あなたはひとりおよいでく。ぼくのためにあるあなたなどひとつもない。あなたから産まれたぼくはあたらしいあなたでしょうか