2016-09-20 ■ お母さんの作るありきたりで貧相な料理。 ローラースケートですべる坂道。 100円だけにぎりしめて通う駄菓子屋。 洗濯物にうもれた部屋。 車のナンバーを書き留めたメモ。すべてがしあわせだった。苦しくてちぎれそうな日も、耐えたらまた日常が私を待ってた。そこにあるものだけでよかったの。 はたから見たら、どれだけ狭くて薄暗い世界でもそのなかで生まれ育ったの。世界の広さなんて知りたくなかったよ。